パンキーでファンキーな思い出の果て

思いついたら更新するだけのただの日記代わりの何か。

(ネタバレ無し)劇場版名探偵コナンについて語らせてくれ2023

はいどうも。

タイトルの通り、今回はアニメ名探偵コナンの中の『劇場版』について語りたいと思います。

 

 

劇場版名探偵コナンが好きすぎる男

そうなんです。めちゃくちゃコナン好きなんですけど、原作を追っているわけでもなく、アニメを毎週見てるわけでもない。いや昔はアニメは見てたんですけど。

でも劇場版だけは物心ついた頃から毎年欠かさず母親と見に行ってました。ちなみに母親は毎週コナン見てるので俺より詳しいです、多分。

ガキの頃はテレビで放映された映画コナンを録画したビデオテープを擦り切れるのか?とぐらい繰り返し見ていました。

そんなわけで、語らせてください。

 

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)をとりあえず観てくれ頼む

はい。察しの良いかたはお気づきかと思いますが、今月から公開された名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』が大絶賛公開中なので、それの熱量に当てられた記事となっております。

考察記事を書きたいわけではないのでネタバレはしませんが、悪いことは言わないから観てくれ!!!!!!!!灰原哀を感じてくれ!!!!!!!!!!!

そんな感想でした。ちなみに2週連続で観に行ってます。(初日にソロ、2週目に母親と)

前情報というか、宣伝とかを見てた段階で「あ、この映画多分やべぇな」って思ったので自身初の公開初日に観に行くほどでした。結果、大正解でした。ツイッターとかで犯人降ってきても萎えますからね。

 

過去と比べてどんぐらい面白かったの

では、ここからは本題?に入りますが、今年のコナンは26作目になりますが、歴代25作品と比較してどうだったのか。せっかくなのでTier表を作ってみました。

これだけでどのタイトルかわかるコナンオタクはまぁいるかもしれませんが、解像度ガビガビなので以下に記します。

Tier1
から紅の恋歌(2017)
・黒鉄の魚影(2023)←←←new!
Tier2
天国へのカウントダウン(2001)
・ベイカー街の亡霊(2002)
・迷宮の十字路(2003)
・水平線上の陰謀(2005)
純黒の悪夢(2016)
Tier3
14番目の標的(1998)
・世紀末の魔術師(1999)
・瞳の中の暗殺者(2000)
・探偵たちの鎮魂歌(2006)
・漆黒の追跡者(2009)
・ハロウィンの花嫁(2022)
Tier4
・時計じかけの摩天楼(1997)
・ゼロの執行人(2018)
・緋色の弾丸(2021)
Tier5
・銀翼の奇術師(2004)
・異次元の狙撃手(2014)
Tier6
天空の難破船(2010)
沈黙の15分(2011)
・紺青の拳(2019)
Tier7
・紺碧の棺(2007)
戦慄の楽譜(2008)
11人目のストライカー(2012)
・絶海の探偵(2013)
・業火の向日葵(2015)

えーと、つまり黒鉄の魚影は僕の中で歴代最高クラスということです。下馬評が無事それ以上の結果を返してくれました。

 

というわけで歴代のコナンを語る~服部平次が環境すぎる件~

黒鉄の魚影が出てくるまで僕の中の劇場版コナンはから紅の恋歌(2017)』が最高だったんですよ。ちなみに好きすぎてこれ3回見に行きました。

↑この青山先生描き下ろしのキービジュアル本当に好き

これが本当にまぁ~~~~好きな要素がめちゃくちゃ散りばめられてて。

服部平次が主役級の映画にハズレ無し!!!という法則を立ててもいいんじゃないかというぐらいの出来栄えでした。

主題歌の倉木麻衣さんの渡月橋 〜君 想ふ〜が本当に名曲すぎまして。

それと、やはりコナン映画を語る上で皆さん『迷宮の十字路(2003)』はド鉄板なのではないでしょうか?(多分この記事を見てる人は年代が近いからそういう世代ということもありますが)

迷宮の十字路ももちろん最高、というか高校生か大学生ぐらいまでの自分の評価は多分迷宮の十字路がトップだったと思います。

から紅の恋歌は迷宮の十字路があったからこそ自分の中で最高評価になったのだと思います。両者を見ている人ならわかると思いますが、服部平次、舞台が京都、主題歌が倉木麻衣と名作である共通点を含んでいるところも見逃せません。

主題歌はまぁ知らない人はいないですよね。

間違いなく、から紅の恋歌はこの作品、主題歌、ファン層をゴリゴリに意識していると思います。迷宮の十字路という高すぎるハードルを超えてきているというところに私は高い評価を下している、そんな感じです。

 

歴代のコナンを語る~こだま兼嗣とかいう天才はなんなんだよ~

劇場版コナンって最初の21作は7作ごとに監督が変わっていたんですよ。

上記で語った迷宮の十字路を含む、

時計じかけの摩天楼、14番目の標的、世紀末の魔術師、瞳の中の暗殺者、天国へのカウントダウン、ベイカー街の亡霊、迷宮の十字路。この第1作から7作、全てこだま兼嗣という監督が担当しています。

おわかりでしょうか。そう、全部めちゃくちゃ面白いんです。26作のうち売上は別としても最序盤のこの7作が間違いなく平均打率が高すぎるんですよ。異常なんです。本当におかしいです。

その後の7作を担当した山本泰一郎さん(銀翼の奇術師(2004)~天空の難破船(2010))はめちゃくちゃ打率低いです。自分のTier表を見ていただければあっ...(察し)となると思います。

ただ、『水平線上の陰謀(2005)』は小五郎のおっちゃんが渋い活躍を魅せてくれたりとか、『探偵たちの鎮魂歌(2006)』は純粋に推理モノとして面白かったですし、『漆黒の追跡者(2009)』は黒の組織とのスリル味合うバトルものとして魅力がありました。アイリッシュは敵キャラとしてかなり魅力的に書かれていたと思います。

更にその後の7作の静野孔文さん(沈黙の15分(2011)~から紅の恋歌(2017))ですが・・・重度の一発屋です。ホームランか三振しかありませんでした。

沈黙の15分(2011)、絶海の探偵(2013)、このあたりは良くも悪くも、ネット上などでよく耳にする「近代映画コナンのテンプレ」が完成されてしまいました。

わかりやすく言うと

「(爆発)」

「らぁーーーーーん!!!!」

「しんいちーーーー!!!!(コナンくーーーーん!!!!)」

です。初期の頃はそこまででもなかったんですが、このあたりからこの要素で映画コナンは構成されてしまいました。

沈黙の15分は最初見た頃は新鮮でしたが、よくよく思い返すと「わざとらしいなぁ・・・」という感じ。静野監督はこのクセが強かったです。

11人目のストライカー(2012)、業火の向日葵(2015)、すんません、この2つは本当に勘弁してください。

異次元の狙撃手(2014)は、内容としてはマジで平凡でしたしゲスト声優の福士蒼汰は棒読みで雰囲気台無しでしたが、原作と絡めての重要なネタバレを最後の最後に持ってきたことで有名ですね。

そんなこんなで山本泰一郎よりひどくねぇか?と思っていたところにラスト2作純黒の悪夢(2016)から紅の恋歌(2017)です。この2作だけでもう手のひらクルックルです。

純黒の悪夢(2016)は黒の組織全開のお祭り映画でしたが、基本的に黒の組織が出ると面白いのは仕方ないですし、前年の業火の向日葵(笑)のおかげスカっとした感想でした。

そして、「まぁ黒の組織出せば面白いのは当然だよなぁ今回はどうなんだオイ」って思いながら見たから紅の恋歌フルボッコにされました。すみませんでした。

 

歴代のコナンを語る~近年のキャラ至上主義のコナンに物申す~

その後のコナン「ゼロの執行人(2018)~黒鉄の魚影(2023)」の監督は、コロコロ代わり始めました。1作だったり、2作ごとだったり。

ただ、まぁその前の異次元の狙撃手(2014)ぐらいからその兆候は出ていたのですが、ここ10年ぐらいのコナン、ぜーーーーーーーんぶ映画が「キャラもの」なんですよね。うん。

黒の組織

怪盗キッド

服部平次

赤井秀一

・安室透

これのどれかです。

わかりますよ?そりゃ。だってその特定のキャラを推している方々を取り込めば色々と"わかりやすく"訴求できますし、色々と宣伝だったりコラボだったりとやりやすいでしょう。

まぁこれは別に批判一辺倒じゃないんですよ。実際から紅だったり、今年の黒鉄だったりとやっぱりキャラの使い方次第で作品ってのは二重にも三重にも面白くなりますから。

ただなぁ~。ベイカー街の亡霊(2002)みたいにゲームの世界に入り込んだりとか、水平線上の陰謀(2005)みたいに小五郎のおっちゃんが激渋な活躍するとか、瞳の中の暗殺者(2000)みたいに警察も周りの人も信じられない的なギスギスした雰囲気とか・・・そういうのがやっぱ恋しくなるんですよね。

特にベイカー街の亡霊はですねぇ!コナンが一度"完全に敗北を認める"っていう貴重なシーンがあるのがすごい好き。これはもうカタルシスですよ。

まぁそんな訳で、頼むから毛利小五郎を久々に活躍させてくれよ・・・ということも合わせてお願い致します。

 

最後に

久々に画像が少なくクソ長い文章の記事になってしまいました。ぶっちゃけ最初から最後までしっかり読んでくれとはいいません。ていうか読めん。

補足になりますが、原作もアニメもきちんと追えていない自分がどこで黒の組織のメンバーとか赤井秀一関連を知ってるかというと、まぁ昔だったら軽くネカフェ行って気になるところをまとめて読んだりとか、最近だとこういうまとめ本を買って読んだりしています。

っていうかもしかして、こういう本を映画と同時期に売りたいからキャラものの映画にしてるんじゃないか・・・という薄汚い考えも出てきてしまいますね、はい。

そんな訳で、今回の映画『黒鉄の魚影』を今すぐ見てきてください。以上です。